歯並びが悪くなった原因は親知らず？後方圧の正しい知識
目次
「昔より歯並びが悪くなった気がする…」
「子どもの頃は歯並びが悪くなかったのに、大人になってから前歯が重なってきた」
「矯正したわけでもないのに、歯が動いた気がする」
こうしたお悩みを、名古屋市で診療をしているとよく耳にします。
その原因として、患者さんご自身が気づいていないことが多いのが親知らずの存在です。
親知らずは、必ずしも痛みや腫れを伴うとは限りません。
そのため、「問題がなければ放置しても大丈夫」と思われがちですが、実は歯並びに影響を及ぼす可能性がある歯でもあります。
問題提起｜親知らずが歯並びに影響すると言われる理由
親知らずは、奥歯の一番後ろに生えてくる歯です。
多くの場合、顎のスペースが十分にない状態で生えてくるため、
- 斜めに生える
- 横向きに埋まったままになる
- 完全に生えきらない
といった状態になりやすい特徴があります。
ここで注目されるのが、「後方圧（こうほうあつ）」という考え方です。
後方圧とは、親知らずが前方に向かって歯列全体を押すような力が加わる状態を指します。
この力が長期間かかることで、前歯の重なりや歯列の乱れにつながる可能性があると考えられています。
解決策｜後方圧が起こりやすい親知らずの特徴
すべての親知らずが歯並びに影響するわけではありません。
後方圧が問題になりやすいのは、次のようなケースです。
- 横向き・斜めに生えている
- 顎の骨に埋まったまま一部だけ露出している
- 手前の歯に強く接触している
- 噛み合わせに参加していない
このような親知らずは、噛むたびに力が不自然に伝わり、歯列全体に影響を及ぼすことがあります。
また、加齢とともに歯は少しずつ動く性質があるため、
親知らずの力が引き金となって歯並びの変化が目立つようになることもあります。
「親知らず＝必ず抜く」ではありません
ここで大切なのは、親知らずがあるからといって、必ず抜歯が必要というわけではないという点です。
- まっすぐ生えている
- 噛み合わせにきちんと参加している
- 清掃状態が良好
こうした親知らずであれば、無理に抜く必要がない場合もあります。
重要なのは、
✔ 親知らずの向き
✔ 周囲の歯との関係
✔ 歯並びへの影響の可能性
をレントゲンやCTなどで正確に評価することです。
歯並びの変化に気づいたら、早めのチェックを
歯並びは、一度大きく崩れてしまうと元に戻すのが簡単ではありません。
矯正治療が必要になるケースもあります。
そのため、
- 前歯が重なってきた
- 噛み合わせが変わった気がする
- 親知らずが気になっている
こうした変化に気づいた段階で、歯科医院で相談することが大切です。
親知らずの状態を把握するだけでも、将来の歯並びトラブルを防ぐヒントになります。
まとめ｜親知らずは「静かに影響を及ぼす歯」です
親知らずは、痛みや腫れがなくても、
歯並びや噛み合わせに影響を及ぼす可能性がある歯です。
後方圧という力は目に見えませんが、長い時間をかけて歯列に影響を与えることがあります。
だからこそ、「症状がないから大丈夫」と自己判断せず、専門的な視点で確認することが重要です。
ご相談・お問い合わせのご案内
名古屋市のナオキ歯科では、
親知らずを「抜く・抜かない」で単純に判断するのではなく、歯並びや将来への影響も含めて丁寧に診査しています。
「親知らずが歯並びに関係しているのか知りたい」
「抜歯が必要かどうか判断してほしい」
そんな方は、どうぞお気軽にご相談ください。
相談したからといって、必ず抜歯や治療を勧めることはありません。
今の状態を知ることが、将来の歯を守る第一歩です。
スペシャリストが集う総合診療体制
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